最近読んだ本 2014冬
2014年 12月 29日
年末だし、という訳で最近読んだ本を備忘録に。
「銀翼のイカロス」と「イニシエーション・ラブ」
「銀翼のイカロス」は、半沢シリーズの最新作。
銀行-航空会社-政治家と登場人物もストーリーもスケールアップしてて、非常に面白かった。
勧善懲悪な半沢節はやっぱりスカっとするもんデス。
よっ、サラリーマンのヒーロー。
しかし、今回のでかなり話がデカくなったので、これ以上の話ってできるんだろうか?と素人ながら思っちゃったり。
もう、あとは海外での話とか?
「イニシエーション・ラブ」は、しゃべくりで有田さんが絶賛している時から気になっていたんだよね。他にも色々な芸能人や文化人が薦めていたしね。
通勤電車の中で3日位でサクッと読めた小説。
ラスト2行で大どんでん返しがある、と帯にあったので、それを楽しみに読み進めましたわ。
正直、ラスト2行までは、単なる恋愛小説って感じ。しかも、B級恋愛小説。
時代設定が80年代なので、俺よりもうちょい年上の40代の方は時代設定がドンピシャなのでしょうか?
男女七人夏物語、杉山清貴、BOØWY、ホンダシティ、クイズダービー、はらたいらに全部、山本スーザン久美子,etc
なんか薄っぺらくて普通だな、ってのがラスト2行までの感想。
というか、そのラスト2行読んだ時も俺はしっくり入ってこなくて…
で、解説サイト読んだ時にハッとしたね。愕然としたね。
「ぬ、ぬぉー、そういう事かぁ~!!」と。薄くない、奥深いぞと。
すごく緻密に計算して組み立てられた話じゃないかと。
点と点とが繋がり線となった瞬間、なんというか鈍器で頭を殴られたような、衝撃的な作品だった。
読者の意見の是非が分かれる、というのも一理あると思われる小説。
自分が見ているのと同じ方向を、必ずしも他人が見ているとは限らない。
物事って色々な角度から見てみないと、その本質が掴めないもの。怖いね。
仕事においても、人生においても、大事な事だよね。