サヨナライツカ
2006年 02月 01日
サヨナライツカ 幻冬舎文庫
辻 仁成 (著)
最近読んだ本。(刊行からちょっと経ってるケド)
かなりハマって、通勤電車~昼休み~寝る前と2日くらいで読破。いやー、良かったス。ジーンときちゃってこの世界に浸っちゃいましたワ。
出版社/著者からのレビュー
“好青年”と呼ばれる豊は結婚を控えるなか、謎の美女・沓子と出会う。そこから始まる激しく狂おしい性愛の日々。二人は別れを選択するが二十五年後の再会で…。愛に生きるすべての人に捧げる渾身の長編小説。
この本の舞台はタイ・バンコク。至るトコロにバンコクのエネルギッシュな描写がある。
タイは学生時代に旅行したことがあるので、その時の甘酸っぱい思い出もダブってしまって。ついつい、写真を見返す。(写真はバンコクとアユタヤ)
本の中で、謎の美女・沓子が主人公・豊に宛てた手紙の一部。感動的。
(ネタバレしない程度にピックアップ)
「ああ、それでも、なんでもいいから、あなたに自分の気持ちを伝えたかった。
こうして異国であなたを思っている女がいることをお伝えしたかった。
何十年も変わらぬ気持ちでお慕い続けている人間がここにいることを伝えたかった。」
そして、この本を読んだ人の誰しもが問うであろう質問。
主人公の妻・光子が主人公・豊に宛てた詩の一部。
「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す」
みなさんはどっち?
俺の答えは…
その時にならないとわからないな、ってはぐらかしとこ。
沓子の言葉を借りれば、こんな突っ込みかな。
「ずるい。君は本当にずるい」
無謀で情熱的な恋をしたい人にはオススメです。
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