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坂の上の雲

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このながい物語は、その日本史上類のない幸福な楽天家たちの物語である。やがてかれらは日露戦争というとほうもない大仕事に無我夢中でくびをつっこんでゆく。最終的には、このつまり百姓国家がもったこっけいなほどに楽天的な連中が、ヨーロッパにおけるもっともふるい大国の一つと対決し、どのようにふるまったかということを書こうとおもっている。楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前のみを見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。

― 『坂の上の雲』八巻 あとがきより ―


長かったー。
11月の終わりくらいから読み始めて、最近やっと読み終わった超有名な歴史小説。
NHKが3年掛かりでドラマ制作に取り組んでいるので、ご存知の方も多いハズ。
あの映像は下手な映画より凄いネ。

ビジネスマンの愛読書としても有名だし、著名な偉い方も推してるし、友人も推してるし、ってことで読んでみた。

日露戦争。
歴史の教科書では、「小村寿太郎」「ポーツマス条約」「日比谷焼き討ち事件」くらいで、2頁くらいでそのくだりが終わってしまった感があったけど、この小説を読んで、日露戦争の背景や様々な人物について学ぶことができて、本当に勉強になった。

明治という時代。
『学問のススメ』にある「一身独立して、一国独立する」
この言葉通りにあらゆる人々が動いた時代だったんだなーと痛感した。

もし、日露戦争で負けていれば、対馬はロシアのものになっていただろうし、対馬だけじゃなく、北海道と九州もロシア領になっていたかもしれないわけで。
そしたら、福岡出身の妻と俺は出会っていなかったかもしれないわけで。
昔の人のありがたみを感じる。

一方で、大国ロシアに勝利したことで「日本は神の国」だと錯覚し、太平洋戦争というおぞましく悲惨な戦争を経験をすることにもなったわけで。
なんだか色々と考えさせられる。
けど、何も考えないよりはいいと思う。

また、当時「サル」と呼ばれ馬鹿にされていた弱小国日本が、ヨーロッパの列強たちを押しのけてGDP世界第二位になったことには、日本人として誇りを感じる。
(ただ、日清戦争で勝利した中国に、今年GDP追い抜かれそうだけど…これもまた歴史なのだろうか)

NHKのドラマは、今年の第二部からいよいよ旅順総攻撃。(放映はだいぶ先だけどね…)
このあたりから、ドラマとしても盛り上がってくるんだろうな。
第三軍・乃木希典と伊地知幸介はどう描かれるのか。
やっぱり司馬史観に沿って、ボロクソに言われちゃうのだろうか。

第一軍・黒木為楨(ためもと)、第二軍・奥 保鞏(やすたか)、第四軍・野津道貫(みちつら)といった各大将たちは誰が演じるのかな?そもそもキャストとして登場するのかな?

渡哲也演じる東郷平八郎に、「カッコイイ」と今からシビれそうな自分がいる。
敵が対馬から来るのか、太平洋から来るのか、それを決断する時が見ものだな。と勝手に演技を想像しちゃってマス。


自分が生まれる前に書かれた小説にハマるなんて、なんだか不思議な感覚。
それだけ、この小説が魅力的ということなんだと思う。

40代の10年間を、この小説のためにすべて注ぎ込んだという司馬遼太郎先生の熱い想いが伝わるすばらしい歴史小説。

テーマが国・国民・組織って感じなので、女性よりも男性好みの小説かも。


将来自分に子供ができたら、もしくは、ひさきちゃんとしづきちゃんが成長したら、熱く語ってあげたい。「うざい」って言われそうだけど(笑)
by LEGO-Yokohama | 2010-02-08 02:09 | いいモノ

横浜を中心に「いい店」、「いい風景」をご紹介! その他、徒然なるまま感性の赴くままに日々の出来事を綴るブログ。 最近はランニングネタもちょいちょい。


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