落ちるリンゴを待つな。
2012年 04月 02日

新社会人おめでとう。君は今どんな職場で出発の日を迎えただろうか。それがどんな仕事であれ、そこは君の人生の出発点になる。
仕事とは何だろうか。君が生きている証しが仕事だと私は思う。
大変なことがあった東北の地にも、今、リンゴの白い花が咲こうとしている。皆、新しい出発に歩もうとしている。
君はリンゴの実がなる木を見たことがあるか。リンゴ園の老人が言うには、一番リンゴらしい時に木から取ってやるのが、大切なことだ。落ちてからではリンゴではなくなるそうだ。
それは仕事にも置きかえられる。
落ちるリンゴを待っていてはダメだ。
木に登ってリンゴを取りに行こう。
そうして一番美味しいリンゴを皆に食べてもらおうじゃないか。
一、二度、木から落ちてもなんてことはない。
リンゴの花のあの白い美しさも果汁あふれる美味しさも厳しい冬があったからできたのだ。風に向かえ。苦節に耐えろ。
常に何かに挑む姿勢が、今、この国で大切なことだ。
夕暮れ、ヒザ小僧をこすりつつ一杯やろうじゃないか。
新社会人の君達に乾杯。 伊集院静
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毎年とても楽しみにしている新聞広告。
新年度4/1にサントリーが掲載するウィスキーの広告デス。
(今年は4/1が日曜日だったので、本日4/2掲載)
新社会人に向けたメッセージだが、新社会人でなくても、心に響くものがある。
何事も待っていては、何も始まらない。
12年目、襟を正して新たな気持ちで臨みたいっす。
一流の作家の文章は、力強くてキレがある。人の心を動かす文章にただただ尊敬なのデス。


