2013.06.30 サロマ湖100kmウルトラマラソン Vol.03(60km-90km)
2013年 07月 06日

脚は思うように上がらず、ペースは回復しないが一歩一歩前へ進む。

61km地点で両親からエールをもらい、ちょっと雑談。

俺「コーチ、もう厳しいっす」
コーチ「極限まで頑張れ。初めてのウルトラ、失敗しても当たり前、成功したら男前だ」
俺「はいっ!!!」
そんなやりとりは一切なく、写真を撮ってもらったり、弱音を吐いたり聞いてもらったり…
ま、でも話をした事でちょっと気が楽になった感じ。
再び走り出す。いや、正確には坂だったこともあり、歩き出す。
ここで、疲労がMAXになった時に使おうと思っていた秘密兵器投入。
音楽ね。
普段のトレーニングでは、イヤホンとコードが邪魔くさいので、音楽は一切聴かず走っているんだけど、ウルトラは長丁場なので気分転換&やる気を高めるためにと用意しておいた。
RUN用にと準備したプレイリスト。こんな曲を聴きながら♪
・One Way or Another/One Direction
・Continue/SEAMO
・虹/ゆず
・I was born to love you/QUEEN
・キセキ/Greeeen
・負けないで/ZARD
・栄光の架け橋/ゆず
気分は24時間テレビのマラソンランナー。
やっぱりコードが邪魔くさいなと思って、65km地点で音楽終了。
気分転換できたので、OK!!
65km過ぎからは、このウルトラの名所の一つ、通称「魔女の森」に突入。
1kmちょいかな?新緑の森の中を走ることができる、貴重な日陰ゾーン。
マイナスイオン大放出で涼しく非常に気持ちが良いため、ついつい歩いてしまうのだとか。
これが魔女の誘惑。
という事なんだけど…えっと、俺は予備知識がなかったため、ココが「魔女の森」とか知らず、「涼しいな~」と単調に通り過ぎてしまった。
写真撮っておけば良かったなとちと後悔。
ま、言い方換えると、しんどくて余裕がなかったという事。
魔女の森を抜け、68km地点、これまたこのウルトラの名所「斉藤商店の私設エイド」に辿りつく。

冷やしキュウリ、冷やしトマト、アイスなど他のエイドとは違ったユニークな給食ができるのが嬉しいし楽しい。
氷水で冷やした濡らしタオルも配ってくれて、これが火照った身体を冷やしてくれて最高に気持ち良かったなぁ。
ここ私設だよ、あくまで私設。
私設でこれだけ大規模且つランナーの為に尽くしてくれるなんて、感動もの。
斉藤商店さん、バンザイ!!
●60-70km
・LAP 01:27:32
・SPLIT 08:17:21(6月30日 13:17)
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70kmを過ぎた時に、両親と連絡。
妻・妹・義弟の50km組は既に25km(=75km)地点を通過とのこと。

いつもの調子なら5kmくらい追い上げるぜ、と気合が入るのだが、さすがのウルトラ、疲労はピークに達し、気合もなかなか入らない。
たぶん50km組は7:30-8:00/kmペースで進んでいると思うのだが、俺がそれ以上のペースで走れない。
足底、ふくらはぎ、膝、太腿、腰、肩甲骨、体中が痛い。脚が思うように上がらなくて悔しい。
スタート前に「サブ12くらいでゴールかな?」なんて思っていた自分が恥ずかしい。
とてもサブ12ではゴールできそうもない。
他のランナーに抜かされる度に、己の脚力不足を痛感する。
という事で妻にメール。
『サブ12.5-13の制限時間ギリギリになりそうだから、先にゴールしてくれ』
普段なら楽勝な1kmが長い。果てしなく長い。
「100kmも何考えながら走ってるんですか?」
よく問われる質問。
『目の前の1kmを超える』、それしか考えてなかったような。
疲労を感じ始めた30km過ぎからずっとそんな感じ。
因数分解。
人生においても仕事においても、一気に大きな成果を上げる事は難しい。
しかし、因数分解をして、細分化した小さなタスクなら実現できる可能性は高まる。
それを積み重ねて行けば、やがては元の大きな成果に繋がる。
だから、継続は力なり。
そう考えて1kmを走る。続ける。
(かなりスピード遅いけどね)
75km地点の鶴雅リゾートの私設エイドでは、お汁粉を頂く。
無茶苦茶美味いぜ。疲れている体に染み渡る。
ココには確かそうめんも置いてあるはずなのだが、俺の時は見当たらず…
どうやらもう全て配り終わっちゃったらしい。
★ポイント★
遅いと、エイドで食べたいものが食べられない(数に限りあり)
75kmを超える。あと、残り1/4
普段なら楽勝な500mが長い。果てしなく長い。
エイドやトイレの案内は500m手前から看板で表示されている。
この看板を見つけると、
「あと少し、よっしゃエイドまで頑張ろう、エイドについたらその後はちょっと歩いてもいいかな」
そうやって自己を鼓舞してココまで進んできた。
しかし、ここにきて悪魔が俺にこう囁く。
「エイドの後歩くなら、今からエイドまで歩いてそこから走ればよくね?」
甘い誘惑。
この頃になると、「いつ歩くか?」という事ばかり考える。
「今でしょっ!!」とはさすがにキメられない。
何度も何度も歩きたくなったけど、悪魔の誘惑に打ち勝ち、エイドまではゆっくりながらも走っていく。
そうやって、なんとかワッカ原生花園の手前、通称「ワッカの森」の80km地点に到達。
●70-80km
・LAP 01:18:40
・SPLIT 09:36:01(6月30日 14:36)
・関門時刻までの貯金 +00:23:59
70kmの関門時刻が13:45、80kmの関門時刻が15:00
その間隔は75分。
つまり、関門ギリギリで通過した場合、この70-80km間は7:30/kmペースで走らないと次の関門でOUTとなる結構厳しい区間なんだよね。
実際、この区間俺は7:50/kmペースだった。
その難しい関門もなんとか通過。
今までの大会では、関門なんて気にした事一度もなかったんだけど、今回初めて迫ってくる関門にビビったね。
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しかし、80kmまで来れば、一筋の希望の光が差し込む。
まるで、ワッカの森を抜けて、ワッカ原生花園に入った時に空が開けて一気に明るくなるように。
80kmの関門時刻が15:00、90kmの関門時刻は16:30
その間隔は90分。
つまり、80-90km間は、9:00/kmで走ってもよいという計算。90-100km間も同条件。
よって、遠く遠く雲の先ではないかと思われたゴールが、ワッカに入ると確実に見え始める。
★ポイント★
サロマを走る人にとっては、このワッカ原生花園に到着できる事がある種の目安。
ここまで来れば、歩きをある程度入れてもゴールは見える。
このウルトラのハイライト「ワッカ原生花園」を走る。

にしても、やっぱり折り返し地点までが長い。
早く折り返したい、早く折り返したい。
すれ違う折り返してきたランナーの足が妙に軽快に思える。
みんなスゲーな、とすれ違うランナーを見るたびに思う。
85kmのエイドでは、スイカを頂く。超美味いな。
レモンや黒糖も頂く。
もう何でも超美味いぜ。
86km過ぎ、ついにその瞬間が訪れる。
50km組の妻・妹・義弟とすれ違う。
見つけた時は、なぜだかすごく安堵した。
ボロボロのいかだ船で真っ暗な大海原を進んでいた中、突如、灯台の光を見つけたような。
なんなんだろ?この「助かったー」みたいな感覚。
俺との差は6kmくらいだから、追いつくのは難しいかもしれないけど、この先には確実に彼女たちがいて、そして彼女たちが通ってきた道なので、安心したのかな。
向こうは向こうで、俺を見つけた時は、超感動したらしい。
89kmで折り返し、90kmに到達。
●80-90km
・LAP 01:20:00
・SPLIT 10:56:01(6月30日 15:56)
・関門時刻までの貯金 +00:33:59
ゴールまで、あと10km
続きは次回へ。
■2013.06.30 サロマ湖100kmウルトラマラソン Vol.01(前日-START)
■2013.06.30 サロマ湖100kmウルトラマラソン Vol.02(START-60km)
■2013.06.30 サロマ湖100kmウルトラマラソン Vol.04(90km-FINISH)


